連休中の某月某日(木) 雨☂
こんな雨だし、お客さん来ないだろうな~なんて思いながら、
一応看板を出して、カウンターで仕事をしていた。
ガチャっと玄関の開く音。
「いいですか~?」と若いカップルの声。
あ、お客さんだ!仕事の手を休めて玄関へ。
「どうぞ、どうぞ!雨の中ありがとうございます!」
「お散歩をしていて、雨宿りしたいなあと思っていたら、開いていたから、助かります」
と。奥様の方は前にも来てくださっていた方。
今日は主人も休みなので、運動がてらお散歩に出たのだそうだ。
お散歩の途中で一休みできるカフェ。
そういってもらえると嬉しい。
ビージー・アデールの静かなピアノ曲をBGMで流す。
この連休中は、ステイホームしてください、と自粛要請されているが、
ずっと家に閉じこもっていることで、いろんなところでいろんな弊害が現われてきているのも心配である。
私たちは、1年かけてこのコロナを学んできた。
気を付けないといけないことはわかってきたはずだ。
特に気を付けないといけない人もわかってきたはずだ。
気持ちが落ち込まないよう、
声を掛け合って、元気をもらえるような場が必要だとつくづく感じる。
サードプレイスとしての、居場所。
それは、一部の人だけにではなく、誰にでも開かれた場。
人と人とが触れ合える場。
ちょっとしたあいさつひとつでもいい。
今日は冷えますね。
雨が降ってきましたね。
お仕事頑張ってくださいね。
無理しないでくださいね。
そんなたわいもない会話ができる場。
そんな場が徒歩圏内にあって、顔見知りの関係になれるカフェ。
家でもない、職場でもない、もうひとりの自分になれる第3の場所。
ステイホームをしながら、
ステイホームタウン。
自分が住んでいるまちに声をかけ合える場こそ、今は必要だ。
昔は、その役割を果たしていたのが個人商店や喫茶店だったはず。
ホッとできる言葉かけや気遣いのできるお店。
大切にしていきたい。心と心がつながれる場。
コロナで、人との接触を避けることも大事だが、
コロナだからこそ、今人とのつながりを意識的に大事にしていかないといけない。
大切にしたい、インフォーマル・パブリックライフが叶うカフェ。