カフェだからできること ~子どもにとってのサードプレイス~

最近、カフェだからこそできることは何かをいろいろ考えています。

そのひとつに、子どもたちにとっての居場所づくりがあります。

最近学校に行きづらさを感じている子どもたちの相談がとても増えています。
カフェにそういう相談業務があるわけではありませんが、
カフェという場だからこそ、気軽に立ち寄ることができ、
ご飯食べたり、お茶したり、まったりした時間を過ごしたり、
好きなことをして過ごすことができる自由な場であるため、
立ち寄りやすく、そういう相談もしやすいのかもしれません。

ちょっと悩みを相談したり、ここに来れば何かモヤモヤしていることが
吐き出せると思う方も多いからでしょうか。
公的機関を通して来られる方もとても増えてきました。

今、人に会わない、
人とコミュニケーションをとらない、
人とご飯を食べない、
人と楽しいことができない、

そんな社会の風潮の中で、
一番苦しんでいるのは、声を上げたくても上げられない
子どもたちなのかもしれません。

震えるほど不安であっても、
誰にも何も言えずに、ひとりで苦しんでいる…

そんな子たちが、素の自分になれる場所って、
本当に必要だと感じます。

学校に行きたいのに、行けない子、(その理由も様々)
学校には行かないといけないと思っていても、行けない子、
学校に行く意味を感じなくて行かない子、

その理由は様々ですが、
行けない子は明らかに増えていて、私たちが子ども時代には想像できなかった状況が
今の子どもたちの周りには起きているようです。

コロナの影響で、学校という場が普通ではなくなっていることもあるでしょう。
先生方も極限の状態で子どもたちに接していることもあるでしょう。

人と人とが当たり前に
一緒にご飯食べたり、笑ったり、歌ったり、触れ合ったりすることに制限がかかっている今、
閉じられた学校という場で何が起こっているのか、私達にははかり知ることはできませんが、
想像を絶する状況にあるのかもしれません。

先生方もSOSを出せずに、必死で頑張っておられるのかもしれません。
(おそらくそう…)

学校には行けない、でも社会とつながりを求めたい。
何か自分にできることをやりたい。
何か役に立ちたい。
みんなと一緒に勉強したい!
みんなと一緒に遊びたい!

みんな当然に望むこと。

それを学校だけで解決することはもはや不可能です。
子どもにとっても親にとっても、行き場を失った人たちが安心して行ける場所が必要です。

学校でもない、家でもない、第3の居場所…
学びの場所は学校だけではない…

誰でもふらりと来られるカフェは、サードプレイス的な機能があり、
そこにはいろんな人が集まってくるため、社会の縮図ともいえます。
いろんな大人がいて、いろんなことをして生きている。
生きていくためにいろんなことをしている。

生きていく上で、大切な力が育まれる場として、カフェ的空間が
何か役に立てるのではないか…。

今、近隣の学校、ケアプラザ、SSWの先生がと一緒に子どもの居場所づくりの
勉強会をしています。

17年間の小学校教諭のキャリアを捨てて、学校に行けない子たちの居場所を昨年作った
「かけはし」の広瀬先生の活動を母体として、この地域にも子どもの居場所づくりを
始めようとしています。
https://kakehashi.link/outline/

多くの人が引きこもり傾向にある今、これからの社会を創っていく子どもたちが
今何を感じ、不安に思っているのか…
やりたいのにできないこと、我慢していること…
本当はこうなりたい自分のこと、友達のこと…

いろいろ感じていることを自由に話し、子どもたち自身が自分の力で
生きていく力となれる場…

自分が今生きている世界だけではなく、
少し遠くの世界も見ることができたら、
もっともっと生きやすくなるのではないか…

子どもたちは社会の財産です。
子どもたちの感性を引き出し、才能を伸ばしてあげることは
これからの日本をどう創っていくかということに大きく影響します。

学校に行けない子たちというのは、
ある意味、とても繊細な心を持ち、いろんなことに気づく力を持っています。
そんな彼らの才能こそ、これからの社会を創っていく上ではとても大切なこと。
だからこそ、その埋もれてしいそうな彼らの潜在能力をもっともっと伸ばしていくことが
今私たち大人のやるべきことであるような気がするのです。

先日の旬菜マーケットでも、中学生の子が手伝ってくれました。
彼女が担当したじゃが芋の量り売りはすぐに完売!
追加発注するほどでした!
お客さんとのやり取り、ジャガイモを売る時のコツ、
お金の計算、おまけの仕方(笑)、など、
一日の仕事を終えた彼女はとても満足そうでした。

子どもたちも社会の中で、本当に生きる力を育むためには、
その受け皿としていろんな場が必要だと思います。

私たち大人も、子どもたちから学ぶことはたくさんあります。
ともに成長する場ってどんな場なんだろう…
そんなことを模索する今日この頃です。

2月10日(木)9:30~11:30
子どもの居場所について考える「おしゃべり座談会」
@南希望が丘地域ケアプラザ
共催:一般社団法人かけはし 南希望が丘地域ケアプラザ

お近くの方で、ご興味がある方はどうぞ。


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