昨年8月にスタートしたみなと食堂も、今月1周年を迎えました。
赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまでみんなで食べる夕ご飯。
カフェ閉店後、毎月一回夕方開く食堂――
こども100円、大人300円。
その運営は、ボランティアの人達、野菜を無料で提供してくださるMさん他、
多くの方に支えられています。
1年間(12回)で食堂に来てくれた人達は、466名。
一回平均38名の人が来てくれたことになります。
1年経過して、はじめはお客様的だったママたちも、
何かお手伝いをしますと言ってくれるようになり、
こちらから、「これ、やってくれると助かる~」と
声をかけると、快く手伝ってくれます。
子ども達も何かお手伝いしたい子も多く、
「これやってくれる人~?」というと率先してやってくれます。
テーブルを並べたり、マットを敷いたり、
お野菜を切ったり、ご飯をよそったり、お茶を配ったり…
みんなで作る晩ご飯。
「食べさせてもらったんだから、お茶碗くらい洗わせてよ」
と皿洗いをしてくれるシニアの男性。
掃除機をかけてくれるひとり暮らしの男性。
拭き掃除をしてくれるパパ。
自分の子も、他の子も、一緒に遊んでくれるママ。
悪いことをしたら、他の子のことも、しっかり注意をしてくれるママ。
子育ての悩みを話すママと、それを聞いてアドバイスするベテランママ。
食事作りのアドバイス、お料理のコツなどを話してくれるスタッフ。
恋の悩みを相談する独身男性…
食事が終わって、高校生のお兄ちゃんたちと遊ぶ小学生。
ここではじめて出会った子ども同士も、一緒に遊んだり…。
「いつもは、子どもと2人だけの静かな食卓だけど、
ここはとても賑やかでいい」と言ってくれるママ。
核家族が増えて、静かな食卓が増えている中、
家族を超えた賑やかな大家族的食卓がここにはあります。
1周年記念のメニューは、やっぱり、前日に収穫した
無農薬の夏野菜のバイキング式のカレー!
1年前は、あまり野菜を食べられなかった子も、随分食べられるように
なっているのにびっくりしました。
1年経過して感じるのは、この食堂が果たす役割が当初私達が
考えていたこととは少し変わってきているかもしれないな、ということ。
いわゆる「子ども食堂」が全国で増えてきている中で、
いろんな理由でご飯をしっかり食べられない子どもに栄養のあるご飯を
食べさせてあげたい・・・という想いから少し離れてきているかもしれません。
しかし、そういう子ども達にとっても、
この場所が家族的関わりのできる場所として、存在しているということは、
とても大事なことだと思っています。
今は来られなくても、行ってみたいな、と思ったとき、
ここはいつでも待ってるよ、といった場所であり続けたいと思います。
ここには、
赤ちゃん、子ども、お兄ちゃん、お姉ちゃん、
お母さん、お父さん、おじさん、おばさん、
おばあちゃん、おじいちゃん…がいて、
まさに、地域の中の家族。
まだまだその関係を信頼関係に持っていくのは難しいかもしれないが、
同じ釜の飯を食べる関係であることは、間違いありません。
自分の家にいるときには感じないこともあるし、
他の子ども達と接することで学ぶこともある。
他のお母さんから学ぶこともあるし、
ベテランお母さん、おばあちゃんから学ぶことはもっと大きい。
子どもも、親以外・先生以外の大人と接する大切な機会。
いろんな人との交わりの中から、子どもも大人も学び、考え、
身に付くことがたくさんある。
1年経過して、
スタッフだけが頑張るのではなく、ここに参加する人みんなで
このみなと食堂は大切にしていきたいし、実際そうなってきているように思います。
この活動にご理解いただいている皆さま、どうもありがとうございます。
2年目、「家族を超えた家族」的関わりのできる場として、
大切にしていきたいと思います。
今後とも、賛同していただける皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いします。
会の終わりには、何時ものように、今月のお誕生日の人を
みんなで歌ってお祝いします。
今月は、みなと食堂も1歳のお誕生日を皆で祝ってもらいました!
今回のギターの伴奏は、Tさん!
ママ、かっこよかったよ!